湿度が高い季節、家庭での除湿器の使用が増えますが、タンクにたまった水を捨てるのはもったいなく感じることはありませんか?
実は、除湿器の水を再利用することで環境への貢献や家計の節約につながるかもしれません。
そこで、除湿器の水をどのように再利用できるかを調査してみました。
調べたところ、除湿器の水には空気中の不純物やバクテリアが含まれているため、飲用には向いていません。
しかし、この水は庭の水やりやトイレの水として再利用することが可能です。
除湿器の水を安全に再利用する際の注意点をいくつか紹介するので、是非、活用してみてください。
除湿器の水を再利用する際の注意点
除湿器で集めた水は、清潔に見えても「ただの水蒸気だから安全」とは限りません。実際には雑菌やカビ、ホコリ、錆などが含まれていることがあります。
そのため、除湿器の水を再利用する際は慎重な対応が必要です。再利用する場合は、以下の点に特に注意してください。
「絶対に飲用しない」「生物に与えない」「直接肌に触れる用途に使わない」です。
なぜ掃除や洗濯に使うべきではないのでしょうか?
水中に含まれる微生物が健康リスクを引き起こす可能性があるからです。
間接的にでも体に影響を与える可能性があるため、使用後はきれいな水でしっかりとすすぐことが重要です。
また、ペットの飲み水としても使用しないことが賢明です。
では、除湿器の水を完全に再利用できないわけではなく、適切な使い方をすればトイレの洗浄水や庭の打ち水として活用することが可能です。
次に、これらの方法について詳しく解説します。
除湿器の水の有効活用方法
除湿器から取り出される水は清潔に見えることもありますが、実際には雑菌やカビが含まれているため、そのまま利用することは推奨されません。しかし、この水を活用する方法はないのでしょうか。
実は、トイレの洗浄水や庭での打ち水として使用することが可能です。これらの用途では水の汚れが問題になることは少ないため、安心です。
除湿器から得た水を活用することで、水道料金の節約にも繋がります。以下、それぞれの利用方法について具体的に説明します。
トイレの水として活用する方法
トイレの洗浄には一回あたり約4~5リットルの水が必要です。除湿器の水を使うことで、これを節水に活かすことができます。
水をタンクに入れる方法と直接流す方法があります。
タンクを使用する場合は、内部の汚れや詰まりが発生する可能性があるため注意が必要です。
タンクレスのトイレでは、直接流す方法が適しており、この際、飛び散りや詰まりのリスクも少なくなります。水をバケツで溜めておき、使用時に流す方法も有効です。
打ち水として活用する方法
打ち水は地面の温度を下げ、ホコリや土ぼこりの舞い上がりを抑える効果があります。特に夏の暑い日には、涼しさを提供します。
打ち水には大量の水が必要ですが、除湿器の水を利用することで、貴重な水道水の節約にも繋がります。
打ち水は、朝早くや夕方に行うことが効果的です。これにより、日中の暑さを軽減できます。
打ち水をする際には、室外機の周りや滑りやすい場所への注意が必要です。特に人通りや車が多い場所での使用には配慮が求められます。
以上のように、除湿器の水を無駄なく、環境に優しく、経済的にも役立つ方法で再利用することが可能です。
除湿器の水を植物に使うのは避けた方が良い理由
除湿器で溜まった水を植物の水やりに使っても大丈夫かと疑問に思う方も多いでしょう。
結論から言うと、除湿器の水は植物にとってリスクがあるため、使用を控えることを推奨します。
一見すると、除湿器の水は自然の雨水と似ているかもしれませんが、カビの胞子などの有害な成分を含んでいる可能性があります。
土壌には元々多様な微生物が存在しており、汚染された水を加えることはさらなるリスクを招くことになります。
実際に、除湿器の水を使用して植物が枯れてしまったという報告もありますので、注意が必要です。
確かに問題なく使用できたという例もありますが、大切に育てている植物を危険にさらすことは避けるべきです。
特に食用のハーブなどを栽培する場合は、カビが含まれる可能性のある水で育てた植物を食べるのは避けた方が安全です。
植物に安全な水を提供するために、通常の水道水の使用をお勧めします。
除湿器の水の効果的な再利用方法
除湿器から得られる水にはカビやホコリ、さまざまな微生物が含まれているため、飲用や動植物への使用、肌に直接触れる用途には適していません。
しかし、全く再利用できないわけではありません。
トイレの洗浄水として使ったり、打ち水に活用するなどの方法があります。特に植物に水をやる場合は、含まれるカビが植物に悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
これらの再利用方法は水の節約やコスト削減にも繋がりますが、汚れた水を使用するため適切な使い方を選ぶ必要があります。
私の経験では、打ち水にこの水を使用すると、暑い夏の日に体感温度を下げる効果があり、エネルギー節約にも役立ちます。暑い夏を少しでも涼しく快適に過ごすために、打ち水に利用するのは良い方法です。