そんな時には、普段、ママがささっと済ませてしまう朝食準備を、お子さんに手伝ってもらうのが効果的。
実は、朝食準備の中には、数える力を身につけられる要素がたくさんあるんです!
朝食の準備のお手伝いで、お子さんに100までの数を身に付けさせる方法をお伝えします。
100までの数を身につけさせる、朝食準備のやり方は?
100ぐらいまでの数を身につけさせたい時には、食べ物を量るお手伝いがとても効果的。
量るのは、ご飯やシリアル、ヨーグルトなど。
毎日食べているもので、それぞれのお皿に盛り付けているものだったら何でも構いません。
おうちにあるキッチンスケールを使って、量を量ってもらうのです。
準備をする時は、あらかじめ、お子さんがどのぐらいの量を食べられるのか把握しておいて、キッチンスケールの上にその量を掲示しておくだけ。
始めは少し時間がかかりますが、慣れてくると楽しみながら量ってくれます。
算数の力が身につき、お手伝いをしたという自信にもつながりますよ。
朝食準備のお手伝いで身に付く力
朝食の準備のお手伝いは、こんな力が身に付きます。
- 数を数える力
- 数の大小
- 0が基準となること
- 量感
数を数える力
キッチンスケールで量ることで、30や50などの、幼児にとっては少し大きな数字に触れる機会を増やします。
表示される数字が増えていく様子を見て、1の位の変化や10の位の変化がよくわかります。
20くらいまでしか数えられないのに、50なんて無理!と諦めてしまうのはもったいない!
この数字は「ごじゅう」と読むんだという体験をすることで、数字と数詞が段々一致してきて、数を理解する力につながりますよ。
数の大小を比較する力
こんな事態になっても、10の位を見る力や量感がついていくので、
「5と7を比べると7の方が大きいから、70の方が大きい!」
↓
「見た目にも、いつも食べている量より多い!」
↓
「もっと減らそう!」
という判断ができるようになります。
0が基準となること
お皿をのキッチンスケールの上に置いて、0に合わせる。
この作業を、お皿を替える度に繰り替えし行うことで、量の基準が0だということを覚えていきます。
量感
手を動かしながら数字の変化を見ることができるので、量を増やしたら大きい数字になり、量を減らしたら小さい数字になることが、段々とわかってきます。
そして、自分のお皿に「このぐらいの量を盛り付ければちょうどいいんだ」ということもわかってきますよ。
慣れてきたら両親の分や兄弟の分もお手伝いしてもらうことで、それぞれの必要な量が違うことに気づき、様々な数に触れることができますね。
うりぼー家の実践記録~シリアル編~
ここからは、我が家の子供達が実際に取り組んだ様子をご紹介します。
我が家では朝食にシリアルを食べるので、シリアルを取り分けるお手伝いをしてもらっています。
好きなだけ盛らせるととんでもない量になってしまうので、キッチンスケールで適切な量を量るようにしてみました。
準備するもの
- シリアル
- スケール(デジタルでOK)
- いつも使ってるお皿
- 大きめの器
- 大きめのスプーン(うちはレンゲを使っています)
- お子さんが食べるシリアルのグラム数を書いた紙
実際に量ってみよう
- シリアルの袋から大きめの器に移します。ここは大人がやってもOKです。
- スケールの上にいつも使っているお皿を置きます。
- 0に合わせます。
- スケールの数値が表示される部分の近くに、必要な量を書いた紙を置きます。
- 大きめの器から、スプーンを使って自分のお皿に移します。
- こぼしたり、多く盛りすぎたり、少ない量からなかなか増えなかったり…試行錯誤しながら、頑張って量る様子を優しく見守りましょう。
現在の息子(4歳)の様子
自分のお皿をスケールの上に置いて、0に合わせることができています。
自分のグラム数の紙を選んで、スケールの上に置くこともでるようになりました。
お手伝いをやり始めた頃は、10g以上の差があっても少しずつ慎重に入れていた息子ですが、最近では、1の位を調整する時のみ慎重になります。
10の位が違うときには、大胆に入れたり出したりしてもいいことを学んだようですね。
増やせばいいのか減らせばいいのかの判断も、自分でできるようになってきました。
現在の娘(3歳)の様子
始めのうちは、シリアルを入れた状態でスプーンを移動させることが難しく、ポロポロこぼしながらやっていました。
数字に着目するよりも、お皿からお皿に移す作業を楽しんでいる感じでしたね。
いつも盛りすぎて減らすことになり、その際に数の大小を尋ねていった結果…
量るお手伝いの他に、1から10までの数についての練習を取り入れていた効果もあったようです。
お手伝いを発展させるには?
- 家族の分もやってもらう
- グラム数を選ばせる
- 自分のグラム数を微調整する
お子さんが自分の分を量れるようになったら、家族の分も取り分けてもらいましょう。
家族の分もできるようになったら、数を書いた紙が2枚、3枚…と増えていきます。
その中から適切な紙を選ばせてみましょう。
この時、数字と数詞の一致がまだ不十分な子には、「パパは〇gだよ。どれかな?」と問いかけてみます。
「パパは何グラムかな?」という聞きかたをして、家族の適切な量を選べるようになったら、次のステップ。
自分のお腹の空き具合によって、量を調節してもらいます。
まとめ:朝食の準備で、算数の力と自信を一気につけさせよう
朝食準備のお手伝いは、まだできることが少ない幼児でも、実践しやすいお手伝いの1つ。
数える力が身につき、自分で盛り付けた!という達成感に繋がります。
お皿やキッチンスケールなど、必要な物を手の届く場所に置いておけば、準備から全て自分でできるようになるので、ママの負担が減りますよ。
忙しい朝の時間ですが、時間に余裕のある休日の朝や、少し早起きができた日の朝などに、ぜひ試してみてくださいね。
10~30の数については、コチラの記事で詳しく紹介しています。