こんにちは!
元・小学校特別支援学級担任、ヨーロッパ在住の2児ママうりぼーです。
突然ですが、お子さんは数をどこまで理解できていますか?
そんな経験ありませんか?
数とは、数字と数詞、そして具体物を一致させることで理解が進んでいきます。
とても大切なポイントなのですが、数字と数詞を一致させると言われても、そもそも数字と数詞の違いって、よくわかりませんよね。
今回は、
- 数字と数詞の違い
- どうして一致させることが大切なのか
- 数字と数詞を一致させる方法
について、ご紹介します。
数字と数詞の違いって何?
数字とは「1」「2」「3」などの、数を表す記号のことを言います。
そして数詞とは「いち」「に」「さん」などの、数字の読み方のことをいいます。
よくお風呂の中で、肩まで浸かって10秒数えよう!と言って、1から10まで数えますよね。
あれは数唱と言って、数詞を順番に読み上げている状態。
数唱ができていても、数字と数詞が一致しているとは限らないので、数が理解できているとは言えないんです。
「1」という数字を見て「いち」と答えられること。
「いちはどれかな?」と聞かれて数字の「1」を選べること。
これが、1から順番にではなく、バラバラの順番でできるようになって、ようやく数字と数詞が一致したと言うことができます。
どうして数字と数詞を一致させることが大切なの?
数は、数字と数詞、そして具体物を一致させていくことで理解が進んでいきます。
「〇、〇、〇」が「3」であり「さん」である。
このことがわかって初めて、数を理解したと言えるのです。
もし数字と数詞が一致していないと、
頭の中で「〇、〇、〇」は「3」だな
とわかっていても、読み上げる数詞が違うものになってしまいます。
反対に、
頭の中で「〇、〇、〇」は「さん」だな
とわかっていても、数字を選ばせた時には、違う数字を選んでしまいます。
数字と数詞が一致していないと、具体物と数字を一致させる時や、具体物と数詞を一致させたいときに、どこが理解できていないのかわからなくなってしまいますよね。
数字と数詞の一致を練習すると同時に、具体物と数字を一致させたり、具体物と数詞を一致させたりすることで、数が身についていきます。
数字と数詞を一致させるには?
数字と数詞を一致させるには、いくつかの方法があります。
- 数字のカード(カードが無ければ、白い紙に数字書けばいいです)を1から順番に見せながら、数詞を答えてもらう。
- 数字のカードを、順番をバラバラにして数詞を答えてもらう。
- 数字のカードを床に並べて、読み上げた数詞が書かれた数字カードを取ってもらう。
- 数字のカードを床にばらまいて、読み上げた数詞が書かれた数字カードを取ってもらう。
これらの方法を、お子さんの理解度に合わせて繰り返し行っていくことで、数字と数詞が一致していきます。
まとめ:数字と数詞を一致させて、数の理解を進めよう
数字と数詞の違いについて、そして、数字と数詞を一致させる理由とその方法をご紹介しました。
まずは1から10までの数の理解を徹底的に行うと、10以降の数が楽になります。
数字のカードを使って数字と数詞を一致させる際には、お子さんの様子をよく観察して、何がわかっていないのか、どこが難しいのかを把握しておくと、理解度に合わせたサポートができますよ。
焦らずに、繰り返し何回も行うことで、じっくりと定着させてあげましょう。